カウンセリングルーム・フォレスティエ
(飯能市)

トラウマとは何でしょう?

トラウマとフォレスティエの考え

🌿トラウマとフォレスティエの考え

トラウマは特別なものではありません。誰にでも起こりうる、心と身体の自然な反応です。

それでも──「こんなことで悩んでいる自分は弱いんだ」と思ってしまうことはありませんか?

フォレスティエは、その気持ちを大切に扱う場所です。なぜなら、トラウマは深い痛みであると同時に、未来を生きるためのリソースへと変わり得るものだからです。

ここから一緒に、回復への一歩を踏み出していきましょう。


1. 「トラウマ」とは何か ― 心の傷とその意味

「トラウマ」とは心理学的には「心的外傷」と呼ばれます。強いショック体験や恐怖、または継続的なストレスによって、心と身体が深く傷ついた状態を指します。

身体の傷が時間をかけて治るように、心の傷もまた癒しのプロセスを必要とします。しかし放っておくと、過去の痛みが現在の生活や人間関係に影響を与え続けることがあります。
では、そのとき私たちの中では何がおきているのでしょうか。

◆理由がない不安が起きるのはなぜ?

― トラウマを神経系の視点から考える ―


「特に理由はないのに不安になる」
「考えすぎだと分かっているのに、身体が落ち着かない」

このような状態は、多くの方が経験します。

一般的には「考え方の問題」や「気にしすぎ」と説明されることもありますが、実際には少し違います。

不安は、多くの場合 思考より先に身体の神経系で起きている反応です。

私たちの神経系は、常に周囲の環境を感じ取りながら
「安全か」「危険か」を無意識のうちに判断しています。

この働きは、ポリヴェーガル理論では
ニューロセプション(Neuroception)と呼ばれています。

ニューロセプションとは、言葉や思考による判断よりも前に、
神経系が環境や人の雰囲気を感じ取り、安全かどうかを評価する働きです。

そのため、不安は次のような順番で起きることがあります。

神経系が危険を感じる
→
身体が緊張する
→
呼吸や心拍が変化する
→
その状態を説明するために思考が動く


つまり

身体が先に反応し、思考は後からついてくる

という順番です。

過去の経験の中で、強い緊張や恐れを感じる出来事があると、
神経系はその環境や状況を「危険」として学習することがあります。

その結果、現在は安全な状況であっても、
神経系が過去のパターンを思い出し、身体が先に反応してしまうことがあります。

これが、いわゆる トラウマ反応です。


そのため、トラウマは「過去の出来事」だけではなく、
神経系に残った反応のパターンとして理解することができます。


カウンセリングルーム・フォレスティエでは、
こうした神経系の働きにも丁寧に注意を向けながらカウンセリングを行っています。

身体の感覚や呼吸、環境との関係に気づいていくことで、
神経系が安全を感じる体験を少しずつ広げていくことができます。


人の神経系には、本来回復する力が備わっています。

安心できる関係の中で身体が安全を思い出していくと、
自然と緊張がほどけ、心の状態も変化していくことがあります。

 2. トラウマは特別なことではありません

トラウマというと「戦争」「災害」「事件」などを思い浮かべるかもしれませんが、実際には日常の中の出来事がトラウマとなることもあります。

たとえば、家庭での不仲、親からの過干渉、学校や職場の人間関係、ハラスメント、病気や手術、喪失体験なども、誰にでも起こりうるトラウマの要因です。


3. ストレスとトラウマの関係

私たちは日常的にストレスにさらされています。慢性的なストレスは自律神経のバランスを崩し、心と身体にさまざまな影響を与えます。

過去に心の傷を経験した人が後にストレスにさらされると、些細な出来事に過剰に反応したり、落ち込んだり、身体に症状が出ることがあります。

たとえば――
手に傷がなければ塩をつけても痛くありませんが、
傷があると塩がしみて痛みを感じます。
心も同じように、過去の傷があるとストレスに敏感に反応します。

4. トラウマになりうる出来事の例

子ども時代の体験によるトラウマ

  • 虐待、ネグレクト、親の不仲や離婚
  • 厳しいしつけ、過剰な期待、裏切りなど

人間関係や家庭の問題によるトラウマ

  • 夫婦の不和、不倫、離婚、介護
  • 職場でのハラスメント、いじめ、孤立など

事故・災害・暴力体験によるトラウマ

  • 交通事故、自然災害、暴行、性被害
  • 医療的介入、手術、長期療養など

喪失や病気によるトラウマ

  • 大切な人やペットとの死別
  • 病気の診断や長期治療など

5. PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは

PTSDとは、強いストレス体験のあとに、心や身体の苦痛が長く続く状態のことです。

主な症状(中核三症状)

  • 再体験: 過去の出来事が何度も思い出され、恐怖や不安が蘇る。
  • 回避・まひ: 出来事を思い出させる状況や会話を避け、感情が麻痺する。
  • 過覚醒: 小さな刺激に過敏になり、集中困難・イライラ・睡眠障害が起こる。

6. 複雑性PTSD(Complex PTSD)について

子ども時代の繰り返しのトラウマや長期間の抑圧的な環境によって生じるタイプのPTSDです。2018年のWHO(ICD-11)改訂で正式に診断基準として認められました。
・上記のPTSDの症状に加えて、下の3症状があるかが基準とされます。

  • 否定的自己認知: 無価値感や罪悪感、恥の感覚が続く。
  • 感情の制御困難: 怒りや悲しみを抑えられず、自己破壊的行動に及ぶことも。
  • 対人関係の困難: 他者を信頼できず孤立しやすくなる。

🌿7. トラウマは「深い痛み」だが、未来へのリソースでもある

トラウマは確かに深い痛みを伴います。けれど同時に、それは再び立ち上がるための力――“リソース”へと変わっていく可能性を秘めています。

フォレスティエでは、その自然な回復力を尊重しながら、あなたのペースで進める安心のカウンセリングを提供しています。


🌿8. カウンセリングルーム・フォレスティエの取り組み

◆どのように整えていくのか

このような状態を変えていくためには、

思考だけではなく、身体と神経系の状態に働きかけていくことが大切になります。

カウンセリングルーム・フォレスティエでは、

 

・身体の感覚に気づいていくこと

・呼吸や姿勢の変化を丁寧に見ていくこと

・安心できる感覚を広げていくこと

 

を大切にしながら進めていきます。

神経系はとても繊細ですが、同時に回復する力も持っています。

安心できる関係の中で、身体が少しずつ安全を思い出していくと、

無理に変えようとしなくても、自然と緊張がほどけていくことでしょう。

フォレスティエでは、トラウマに関連するお悩みを抱えた方に以下の心理療法を提供しています。

  • EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)
  • ブレインスポッティング(Brainspotting)
  • ボディコネクトセラピー(Body Connect Therapy)
  • ソマティック・エクスペリエンシング(Somatic Experiencing)

心と身体の自然な回復力を尊重し、安心して話せる空間を大切にしています。


🌿9. ご相談を考えている方へ

「自分の中で整理がつかない」「何が原因か分からない」――そんな時こそ、カウンセリングの扉をたたいてみてください。

トラウマは恥ずかしいことでも特別なことでもありません。ひとりで抱え込まず、共に歩む場がここにあります。

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